CRAFT減災クラフト

新聞で、大丈夫。
もしも災害が発生したら、電気や水道、ガスが使えなくなり、
普段使っている日用品も手に入りにくくなるかもしれません。
毎日、家に届く新聞紙を使って作れる、災害発生時に役立つものを紹介します。
食器を作る
避難時に無いと困るもののひとつに皿が挙げられます。
そこで、新聞紙とポリ袋を使った食器のつくり方をご紹介します。
アウトドアでも役立ちますし、ポリ袋を取り換えれば再利用もできます。
食器
- 材料
- 新聞紙、ポリ袋1枚
- 01
- 新聞紙を三角形に折り、
コップの形にする。※新聞紙の使用枚数や大きさは作る物の大きさ、
強度により調整

- 02
- 新聞紙にポリ袋をかぶせて
下を結ぶ。

スリッパを作る
避難先で知っておくと良いのがスリッパのつくり方です。
トイレに行くときなどに衛生的にも便利ですね。
中敷きとして折った新聞紙を入れると、底が厚くなり安心です。
スリッパ
- 材料
- 新聞紙4枚、粘着テープ
- 01
- 新聞紙1枚の長辺を半分に折って
元に戻し、上下を真ん中に向かって
1回折る。

- 02
- 1で折った下部分は元に戻し、
上部分をさらに1回折る。

- 03
- 裏返して横3分の1幅で折り、
もう片方も折って内側に差し込む。

- 04
- 上部分を斜めに折り込む。

- 05
- 角を内側に折り、テープで留め、
裏返す。

- 06
- 袋になっていない(かかとになる)
部分を1cmほど折っていってテープで留め、丸みを作る。

- 07
- 中敷き代わりに折った新聞紙を
入れ込むと底が厚くなる。


箱を作る
災害時にモノを捨てたり、また、整理するのに何かと役に立つ箱。
折りたためるので非常用袋にいくつか入れておくのもいいかもしれません。
災害時だけでなく、普段の暮らしにもどうぞご活用ください。
箱
- 材料
- 新聞紙
- 01
- 新聞紙を縦半分に折ってから
横半分に折る。※新聞紙の使用枚数や大きさは作る物の大きさ、
強度により調整

- 02
- 右端から三角形の袋になるように
開いて折り、裏も同様に折る。

- 03
- 重なっている1枚を反対側にめくり、裏側も同様にめくる。

- 04
- 上の1枚を真ん中に向かって両側から折り、Aの部分を下から上に折る
(裏側も同様にする)。

- 05
- ひっくり返して広げ、底の形を作る。

簡易トイレを作る
2016年の熊本地震では、避難所のトイレを感染源とするノロウイルスが発生しました。
大災害では電気や水道が止まり、ほとんどの水洗トイレが使えなくなることが想定されます。
仮設トイレ建設までの期間をしのげるよう、ビニール袋や新聞紙で作る簡易トイレが注目されています。
排水できない既存洋式トイレ
- 材料
- 新聞紙数枚、大きなポリ袋2袋
- 01
- 便座を上げて便器をポリ袋で覆う。

- 02
- 別のポリ袋を便座にかぶせる。

- 03
- 新聞紙をクシャクシャにするか、
細かく裂いて敷き詰める。

- 04
- ポリ袋を交換するときは、
上のポリ袋を外して中の空気を抜き、口をしっかり結ぶ。

持ち運べる簡易トイレ
- 材料
- 新聞紙数枚、大型のバケツか段ボール、ポリ袋
- 01
- 大型のバケツか組み立てた段ボールにポリ袋を2重にしてかぶせる。
- 02
- あとは既存トイレ3、4と同様にする。

輪投げを作る
長期化する避難所生活では、子どもたちのストレス発散の方法も課題になります。
2018年の西日本豪雨では、愛媛県西予市野村地区の避難所が子供たちのためにおもちゃやゲームを集めた
「遊び場」を設けたことが、避難所・避難生活学会から「先進的」と評価されました。
輪投げ
- 材料
- 新聞紙数日分、粘着テープ、段ボール
- 01
- 新聞紙1枚を斜めに丸めていき、
棒状にする(作りたい投げ輪の本数作る)。

- 02
- 1を円になるように形を整え、
テープで留める。

- 03
- 1日分の新聞紙をしっかり丸めて
棒状にし、テープで留める。

- 04
- テープなどで段ボールに3を
しっかり固定する。
